これを読めば、ゼロから立派なキャバクラ黒服(ボーイ)になれる!
リアルな黒服経験者の声をもとにした黒服デビューストーリー『黒服の翔(カケル)』
大学を中退してずるずるとフリーターを続けている鈴木 翔(21)が主人公。
テレビで「黒服」という職業を知った翔は、スマホで求人を検索をしてみることに……
偶然観ていたテレビで紹介された、黒服という職業。
20代でも頑張れば三桁万の給料が貰えるとか、良いスーツを着て働けるとか。そんな良い仕事があるなんて。
男の水商売なんてホストくらいだと思っていたけど、たしかによく考えたら、クラブにはキャバ嬢以外にもウエイター係が必要だ。
翔(カケル):「キャバクラの黒服か……」
正直、興味がある。
俺はずっと、変わりたいと思っていた。その卒業の日は今日なんじゃないか?
廊下の雨音が聞こえてくるほど壁の薄いボロアパートで、ソシャゲのガチャに使うお金にも余裕がないような、わびしい毎日から抜け出せるんじゃないか?
手っ取り早く稼ぎたい。
ツイッターでは他人のガチャ結果のスクショを羨んでばかり。何も楽しくない。
ホコリっぽい場所で働きたくない。
夜勤の倉庫を転々とする派遣は、俺のやりたかった仕事とは違う。
あと、もっと女の子と話したい。モテたい。彼女が欲しい!
同級生に顔向けできなかった去年の成人式のような、惨めな思いはもうたくさんだ!
スマホを開き、とりあえずはこのアパート付近のキャバクラ店を探してみる。
いくつかのキャバクラが黒服を募集しているけれど、どれもこれも求人の最後に「まずはお電話で!お気軽にお掛けください!」と書いてあって、うげえ……とページを閉じた。
俺は電話するのが苦手だ。お気軽に掛けられない。
バイトの応募に「電話でご連絡ください」とあると、その時点で応募候補から外すくらい、電話を避けて生きてきた。
キャバクラという未知の世界に、突然電話をかけて応募するなんて絶対ムリだ!
メール応募の受付がない店は諦めよう。
もっと調べようと、今度は「キャバクラ 黒服 求人」で検索する。
結果をスクロールしていくと、全国の黒服求人が掲載された専門のサイトがあることがわかった。
黒服専門の求人サイトは、プロフィールや希望勤務曜日を入力するだけで即応募できるみたいだ。これなら電話しなくて済む。
ふーん、と思いながら歌舞伎町の求人を眺めているうちに、ふと一つの青いバナー画像が目に入る。
翔:(うわっ! すごい美人キャバ嬢!)
俺の好きなタレント・ゆかぽんに似ている、いや、ゆかぽんより可愛いかもしれないそのキャバ嬢が「ワタシと一緒に働こっ♪」と言っているバナー。
その笑顔につい釣られて指が動き、気付けば名前や年齢を記入していた。
翔:(ほんとに即応募できちゃったよ……)
24時間応募OKなのが災いし、勢いのまま応募完了してしまった。
その店の名前は「ブルーシャンデリア」。
後になって調べたら、歌舞伎町でもいま話題を集めている店だと知り、俺はボロアパートの部屋のすみっこで身震いした。
もしかしたら俺はとんでもない世界に、とんでもなく単純な動機で足を踏み入れてしまったのかもしれない……。
黒服(ボーイ)の仕事に応募するとき、お店に直接連絡するのは少し不安ですよね。
まずは黒服専門の求人サイトからの応募がオススメです!
入力要項を埋めて送信するだけ、24時間カンタンに応募できますよ。
入力要項に空欄があったり、適当な言葉遣いで記入してしまうと、不採用になり返信がこないという可能性もあります。
入力欄全てをしっかり記入してから応募しましょうね!